睡眠時無呼吸症候群

日々の習慣が病気を作る反面、日々の習慣を少し改めるだけで治すことのできる病気というのもあります。
「睡眠時無呼吸症候群」はその一つです。

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に断続的に無呼吸を繰り返す疾患です。

睡眠中は筋肉が弛緩するため、あおむけ状態で寝ていると誰でも下の根もと(舌根)が垂れ下がり、気道が狭くなります。

睡眠時無呼吸症候群の人は、この「気道狭窄」が著しく、気道を一時的に塞いでしまうため息が止まってしまうのです。

息が止まると苦しいので、本人には目覚めた自覚はなくても、夜中に何度も目を覚まします。結果的に熟睡できず、
昼間に強い眠気が生じたり集中力が低下したりしてしまうのです。

この疾患で睡眠中に窒息して死に至ることはありませんが、睡眠不足は免疫機能や代謝機能など生命維持機能を低下させることに加え、循環器に負担をかけるので、心臓病や脳卒中になる確率が3~4倍も増加する怖い病気です。

この病気は、当初は肥満が原因で気道が狭くなることが原因かと思われていましたが、研究の結果、直接の関係はないことがわかっています。

睡眠時無呼吸症候群には、気道が閉塞することによっておこる「気道閉塞型」と、脳の呼吸中枢が低下することによっておこる「中枢型」そしてこの2種類の混合である「混合型」の3種類があります。

実はこの中で最も患者数の多い「閉塞型」睡眠時無呼吸症候群を簡単に治す方法があるのです。

それは睡眠の4~5時間前から、胃に何も入れないことです。要するに胃を空っぽにして寝るようにするということです。

人間の機関というのは、空気以外のものが入らないような仕組みになっています。

しかし寝る前に胃にものが入っていると、横になることでその内容物が喉まで上がってきてしまいます。

すると体は気管にその内容物が入らないように、気道を狭め、呼吸を止めてしまうのではないかということです。

睡眠時無呼吸症候群の患者のほとんどが肥満であるということもこの仮説と符合します。

夜寝る前に食事をとるとインシュリンが大量に分泌されるのですが、インシュリンは炭水化物も炭水化物も、すべて脂肪に変えてしまうため、同じものを食べても夜遅く(寝る前に)食べると太りやすくなることがわかっているからです。

つまり肥満だから睡眠時無呼吸症候群になるのではなく、寝る前にものを食べるという習慣が睡眠時無呼吸症候群の発病と肥満の原因を同時に作り出しているということです。

なかなか難しいことではありますが、就寝3時間前までには食事をすましてしまえるよう工夫してみて下さい。
数か月もすると体の状態が変わってくることを実感されるでしょう。